「札幌でタクシー運転手に転職したい」「未経験でも採用してもらえる?」「実際どのくらい稼げるの?」——そんな疑問を持つ方に向けて、本記事では札幌のタクシー業界の全体像から、求人・年収・必要資格・研修の流れ・主要タクシー会社・稼ぐコツまでを、事実確認済みの情報のみで解説します。
札幌市は人口約196万人を擁する北海道の中核都市で、ビジネス・観光ともにタクシー需要が続いています。全国的な運賃改定の流れもあり、札幌でのタクシー転職を検討するタイミングとして注目されています。

🔹 札幌交通圏の法人タクシーに地理試験は存在しません(個人タクシーの開業要件とは別)
🔹 札幌の大手はSKグループ・第一交通産業グループ・北都交通など
🔹 新千歳空港は千歳交通圏のため、札幌の車両は許可なく空港で客待ちできません
タクシー運転手として働くには、まず「普通自動車第二種運転免許」の取得が必要です。未取得でも入社後に会社の費用負担で取得できる会社が多数あります。
「タクシー運転手になるには地理試験に合格する必要がある」という情報を見かけることがありますが、これは正確ではありません。札幌交通圏で法人タクシーの乗務員として働く場合、地理試験は実施されていません。地理試験が関わってくるのは個人タクシーの開業要件であり、法人タクシーに新人として入社する場合は、接客マナー・点呼手順・日報記入・メーター操作・安全運転研修といった社内研修と、先輩ドライバーとの添乗研修(同乗研修)を経て独り立ちする流れが一般的です。
営業区域(交通圏)制度や研修内容は地域によって異なるため、東京など他地域の情報をそのまま札幌に当てはめないよう注意しましょう。
「二種免許取得費用を全額負担」とうたう求人は多くありますが、無条件というよりは、一定期間(会社により異なりますが概ね1〜3年程度が目安)の勤続を前提とし、途中で退職した場合は費用の返還を求める規定を設けている会社が一般的です。求人票だけで判断せず、面接時に返還条件の有無・期間・金額を必ず確認してください。
札幌でタクシー営業を行う上で押さえておきたいのが「交通圏」の考え方です。タクシーの営業区域は都道府県単位ではなく、交通圏という単位で区切られています。
| 空港 | 所属交通圏 | 札幌の車両でできること |
|---|---|---|
| 丘珠空港 | 札幌交通圏 | つけ待ち(客待ち営業)が可能 |
| 新千歳空港 | 千歳交通圏(札幌交通圏外) | お客様を送ることは可能。ただし降車後の客待ち・流し営業は不可で、予約または区域外営業の許可がない限り原則回送で札幌交通圏へ戻る必要がある |
「新千歳空港でお客様を降ろした後、そのまま空港で次のお客様を拾って稼ぐ」ことはできない点は、札幌でのタクシー転職を検討する上で誤解されやすいポイントです。営業区域のルールは地域ごとに異なるため、入社前に所属予定の会社に確認しておくと安心です。
札幌には大手グループから地域密着型まで多様なタクシー会社があります。会社の規模・特徴を把握した上で、自分の働き方に合った会社を選ぶことが長く活躍するためのポイントです。
| グループ・会社 | 特徴 |
|---|---|
| SKグループ(三和交通・寿ハイヤーなど) | 札幌市を中心とした地場大手グループ |
| 第一交通産業グループ(札幌第一交通・興亜第一交通・北広島第一交通など) | 全国規模のタクシーグループ。自社配車アプリ「モタク」を運用 |
| 北都交通 | 札幌市を拠点とする大手・準大手の一社 |
※歩合率・固定給の有無・研修内容などの待遇は会社・営業所・時期によって変動します。本記事では公式に確認できた情報のみを掲載しており、数値が確認できない項目は「要確認」としています。応募の際は必ず各社の公式求人ページまたは採用担当者に最新の条件をご確認ください。
札幌のタクシー会社で採用されている給与体系は主に次の2パターンです。
- 固定給+歩合制:一定の固定給に売上に応じた歩合が加算される体系。ただし札幌ではこの形態を採用する会社は多くありません。
- 完全歩合制(保障給付き):売上の一定率がそのまま給与になる体系。入社直後の一定期間のみ「保障給」が設定されている会社が中心です。
「固定給あり」をうたう求人は札幌では少数派である点を踏まえ、面接時に「固定給なのか、それとも入社後○ヶ月間の保障給なのか」を明確に確認することをおすすめします。
北海道のタクシー運転手の平均年収は、地域や会社によって幅がありますが、おおむね280万〜380万円程度とされています(一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の調査等を参考)。物価・生活コストも都市部と比べて低いため、実質的な生活水準は維持しやすいという声もあります。タクシードライバー収入シミュレーターで、ご自身の想定年収を試算してみるのもおすすめです。
札幌市内では、GO・DiDi・Uber Taxiといった配車アプリが利用可能です。ただし、どのアプリに対応しているかは所属する会社によって異なるため、「配車アプリで稼ぎたい」という希望がある場合は、入社前に希望する会社の対応アプリを必ず確認しましょう。第一交通産業グループは全国共通の自社アプリ「モタク」も運用しています。
札幌でタクシー転職を考える方が気になるのが「冬の雪道」です。積雪・凍結・吹雪が続く冬の札幌では、徒歩・自転車・バイクでの移動が困難になるため、タクシー利用頻度が大幅に増加します。「バスが来ない」「駐車場が凍って出られない」といった場面での需要は、夏季とは比べ物にならないほど高まります。
一方で、冬場は運行前のエンジンオイル・バッテリー確認など車両管理に手間がかかり、積雪の多い場所では悪路による事故リスクにも注意が必要です。冬を「稼ぎどき」と捉えられるかどうかは、札幌でのタクシー転職を長く続けられるかの分かれ目になります。
入社時には健康診断と、国土交通大臣が認定する機関での運転適性診断が義務付けられています。持病がある方や健康面で不安を感じる方は、事前にタクシー運転手になれない病気はどんなの?採用基準と対策で確認しておくと安心です。
札幌でのタクシー転職を検討する際は、「地理試験がある」「固定給が高水準」といった不確かな情報に惑わされず、各社の公式求人ページや面接での確認を通じて実態を把握することが何より重要です。歩合率・研修内容・配車アプリの対応状況・二種免許費用の返還条件など、求人票だけではわからない部分こそ、事前確認の価値があります。
タクシーへの転職そのものを迷っている方はタクシーへの転職「やめとけ」は本当か検証も参考にしてください。運賃改定による収入への影響は運賃改定2026ドライバー収入シミュレーションで詳しく解説しています。
タクシー転職に関するその他の疑問は、タクシー転職よくある質問20選でまとめてご確認いただけます。
※本記事の会社情報・制度・営業区域に関する記述は、各社公式サイト・北海道ハイヤー協会等の公開情報および現役ドライバーからのご指摘をもとに、2026年7月時点で編集部が確認した内容です。歩合率・固定給の有無・研修内容などの待遇は変更になる場合がありますので、最新情報は必ず各社または転職エージェントに直接ご確認ください。本記事は特定の会社を保証・推薦するものではありません。
※最終更新日:2026年7月8日

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