この記事の3行まとめ
- 公式に歩合率を明記しているのは日本交通(62%)とグリーンキャブ(歩合60%以上・都内最高歩合)。他社は月給・給与保証で待遇を提示しており、歩合率だけでの比較は実態とズレやすい。
- 会社選びは「歩合率・給与保証・配車アプリ・営業エリア」の4軸で見るのが鉄則。ブランド最大手なら日本交通、東証上場の安定なら大和、法人・空港なら国際、給与保証重視ならグリーンキャブ・日の丸が候補。
- 2026年4月に東京特別区・武三地区で運賃改定(改定率10.14%)が実施済み。同じ歩合率でも実収入が従来比で増える見込みで、転職タイミングとして有利。
「東京でタクシー転職を考えているが、どの会社を選べばいいのか分からない」——これは、東京に主要300社以上のタクシー会社があるからこその悩みです。この記事では、収入・安定性・働きやすさで注目される大手5社(日本交通・大和自動車交通・国際自動車・グリーンキャブ・日の丸交通)を、各社公式の求人情報で確認できた2026年最新データにもとづいてランキング形式で比較します。歩合率など公式で数値が公開されていない項目は、憶測で数字を作らず「非公開/要確認」と明記しています。
東京大手タクシー会社ランキング早見表2026
まず5社を一覧で比較します。各項目の詳細は、後述の会社別セクションで確認してください。歩合率は勤務形態(隔日勤務・日勤など)で実質の還元率が変わるため、数値は「公式に公開されている場合のみ」記載しています。
| 順位 | 会社名 | 歩合率(公式) | 給与保証 | 主な配車アプリ | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日本交通 | 62%(公式明記) | 3ヶ月40万→9ヶ月35万 | GO(自社運営) | ブランドで高収入を狙いたい |
| 2位 | 大和自動車交通 | 非公開 | 年収400万相当(武三・隔勤) | S.RIDE | 東証上場の安定・AI支援 |
| 3位 | 国際自動車(km) | 非公開 | 6ヶ月30万(隔勤) | GO ほか | 法人需要・空港定額で安定 |
| 4位 | グリーンキャブ | 60%以上(都内最高歩合と表記) | 6ヶ月38万→12ヶ月32万 | S.RIDE | 給与保証1年で安心スタート |
| 5位 | 日の丸交通 | 非公開 | 12ヶ月30万 | GO・Uber・DiDi・NearMe | 月11乗務でマイペースに |
※歩合率・給与保証額は各社公式求人ページ(2026年7月時点)で確認できた内容にもとづく参考値です。営業所・勤務形態・応募時期により条件が異なるため、応募前に必ず各社公式情報と面接で最新条件をご確認ください。
東京の大手タクシー会社「大手5社」とは?大日本帝国と準大手の関係
東京のタクシー業界では、戦後から続く老舗大手4社——大和自動車交通・日本交通・帝都自動車交通・国際自動車——を、各社の頭文字をとって「大日本帝国」と呼ぶ慣習があります。これに対し、グリーンキャブ・日の丸自動車・東都自動車は「準大手3社」と位置づけられてきました。
本記事では、この大手4社のうち転職市場で求人が多い日本交通・大和・国際に、給与保証や研修体制で未経験者に人気の高いグリーンキャブ・日の丸を加えた5社を、実際に転職先として比較検討しやすい観点で取り上げています。帝都自動車交通も有力な大手ですが、今回は求人・待遇情報が公開されている5社に絞って解説します。
第1位 日本交通|歩合率62%・GO自社運営のブランド最大手
日本交通の基本データ(2026年・公式求人情報)
- 歩合率62%を公式に明記(内訳例:基本給18万8,600円+歩合給)
- 給与保証:入社3ヶ月間 月40万円+その後9ヶ月間 月35万円(保証超過分は上乗せ支給)
- 研修中は日給1万円+交通費。二種免許は会社が全額負担(直営教習所で最短取得)
- 配車アプリ「GO」を自社グループで開発・運営。都内40ヶ所以上の専用乗り場と豊富な法人契約
- 未経験入社が約98%。モデル年収の例として40代・経験5年で790万円超の実績を公開
日本交通の最大の強みは、業界随一のブランド力と配車インフラです。配車アプリ「GO」を自社グループで運営しているため、アプリ経由の配車件数が多く、流し営業に頼らなくても売上を確保しやすい環境が整っています。専用乗り場やタクシーチケットの法人契約数も多く、長距離のお客様を効率的に獲得しやすい点も特徴です。公式に歩合率62%を明記しているのは今回の5社の中で日本交通のみで、条件の透明性という意味でも比較の基準になります。
日本交通グループの各営業所の求人は日本交通の求人一覧から確認できます。
第2位 大和自動車交通|業界唯一の東証上場・AI需要予測(S.RIDE)
大和自動車交通の基本データ(2026年・公式求人情報)
- 歩合率:公式に数値の公開なし(月給25万円〜+歩合給、賞与年3回)
- 給与保証(隔日勤務・未経験者):特別武三交通圏 35万円×8ヶ月+30万円×4ヶ月=年収400万円相当/北多摩交通圏は年収340万円相当
- 研修中は日給1万円。二種免許は会社負担。社宅(単身寮)家賃3.5万円・最長12ヶ月利用可
- ソニーグループ開発の「AI需要予測アプリ」を全車両に搭載。配車アプリは「S.RIDE」(ソニーグループが運営)
- 社員持株会・共立リゾート優待など上場企業水準の福利厚生
大和自動車交通の際立った特徴は、タクシー業界で唯一の東証スタンダード上場企業である点です。財務状況が公開されており経営の透明性が高いため、突然の廃業リスクを避けて長期キャリアを描きたい人に向いています。全車両にソニーグループ開発のAI需要予測を搭載しており、地理に不慣れな未経験者でも「ホットスポット」を頼りに効率よく営業できる環境が整っています。歩合率の数値は公式に公開されていないため、面接時に勤務形態ごとの還元率を確認するのが確実です。
大和自動車交通グループの求人は大和自動車交通の求人一覧をご覧ください。
第3位 国際自動車(kmタクシー)|創業100年・法人需要と空港定額
国際自動車の基本データ(2026年・公式求人情報)
- 歩合率:公式に数値の公開なし(月給18万180円〜20万1,500円+歩合+時間外手当)
- 給与補償:配属後6ヶ月間 月30万円(隔日勤務)。募集時期により1年間へ延長のキャンペーンあり
- 研修は未経験で約1〜2ヶ月。研修中は日給1万円+交通費。二種免許は会社負担
- 都内20ヶ所以上の専用乗り場・法人チケット契約・独自の無線配車。無線配車は年間36万件以上の実績
- 中途採用者の約95%が未経験。他社に先駆けて新卒採用にも注力し、女性専用施設を各営業所に設置
国際自動車(kmタクシー)は、創業100年を超える歴史と「kmブランド」の安定感が魅力です。高級ホテルの乗り場や空港定額運賃など、1件あたりの単価が高い法人・観光需要に強く、件数を追わずに単価で稼ぐスタイルと相性がよい会社です。歩合率の数値は公式に非公開ですが、月給・給与補償・研修体制が明確に提示されており、未経験からじっくり育てる体制が整っています。
国際自動車グループの求人は国際自動車の求人一覧から確認できます。
第4位 グリーンキャブ|給与保証1年・都内最高歩合・寮7ヶ所
グリーンキャブの基本データ(2026年・公式求人情報)
- 歩合60%以上を「都内最高歩合」として公式表記(月給22万160円=一律手当含む+歩合給)
- 給与保証(1年間):6ヶ月間 月38万円+7〜12ヶ月間 月32万円(超過分は支給)
- 研修中は二種免許取得まで日給1万円、取得後〜初乗務まで日給1万6,000円+交通費。二種免許は会社負担
- 23区内に完全個室の社員寮を7ヶ所(高円寺・世田谷・大塚・新宿など)。家賃2〜3万円台
- 採用の約95%が未経験。配車アプリは「S.RIDE」に加盟。新人年収の実績例として約540万円を公開
グリーンキャブは、「歩合60%以上・都内最高歩合」を公式に掲げる数少ない会社で、1年間という長期の給与保証と充実した社員寮が未経験者に人気です。研修中から日給が支給され、地方から上京してすぐに住まいを確保できるため、東京でゼロからタクシードライバーを始めたい人にとって心理的なハードルが低いのが強みです。営業所(横浜・大船・国分寺・狛江など)によって給与条件が異なる点は、応募時に確認しておきましょう。
グリーンキャブの求人はグリーンキャブの求人一覧をご覧ください。
第5位 日の丸交通|月11乗務・4大アプリ対応・定年70歳
日の丸交通の基本データ(2026年・公式求人情報)
- 歩合率:公式に数値の公開なし(月給・給与保証で待遇を提示)
- 給与保証:月30万円×12ヶ月(未経験者・隔日勤務)。保証超過分は給与に反映
- 研修は最低28日間で上限なし(自分のペースで習得可能)。二種免許は会社負担
- 配車アプリはGO・Uber・DiDi・NearMeの4つに対応。空港定額の「空タク」など独自サービスも
- 所定は月11乗務(隔勤)でワークライフバランス重視。定年70歳・再雇用制度あり。外国籍・LGBTQを含むダイバーシティ採用
日の丸交通は、「腕よりも心で運転」を掲げノルマを設けない方針と、月11乗務を軸にしたマイペースな働き方が特徴です。GO・Uber・DiDi・NearMeという4つの配車アプリに対応しているため、流し営業が苦手でもアプリ配車で売上を組み立てやすい環境が整っています。定年70歳・再雇用制度、外国籍やLGBTQを含む多様な採用など、長く働きやすい仕組みも充実しています。歩合率は公式非公開のため、面接で勤務形態ごとの条件を確認しましょう。
失敗しない選び方|歩合率だけで選ぶな。4軸で比較する
「歩合率が高い=稼げる」という認識は危険です。実際の月収は、次の4つの要素が組み合わさって決まります。歩合率が高くても、配車が弱い・給与保証が短いといった条件だと、入社直後の実収入は伸びにくくなります。
① 歩合率(全売上に対してか、足切り超過分のみか)
② 無線・配車アプリの充実度(GO/S.RIDE/Uber/DiDiなど)
③ 給与保証の期間・金額・条件(在籍◯ヶ月以上などの条件)
④ 営業エリアの需要密度(交通圏・専用乗り場・空港定額の有無)
面接では、求人票だけでは分からない次の点を必ず確認しましょう。「歩合率は全売上に対してか、足切り超過分のみか」「足切り(ノルマ)の月額はいくらか」「月間の無線・アプリ配車件数の目安」「給与保証の期間・金額・条件」——この4点を押さえるだけで、入社後のミスマッチを大きく減らせます。
「タクシー転職はやめとけ」という声が気になる方は、タクシーへの転職「やめとけ」は本当か検証もあわせてご覧ください。
2026年4月運賃改定(東京+10.14%)で収入はどう変わる?
2026年4月下旬から、東京特別区・武三地区で改定率10.14%の運賃改定が実施されました。歩合制のタクシードライバーにとって、運賃改定は売上・収入に直結する重要な変化です。乗車件数・走行距離が同程度で推移した場合、月間売上50万円のドライバーは約5万円増の55万円が目安となり、歩合率60%換算で月収ベース約3万円の増加となります。
ただし実際の増加額は、乗務スタイルや会社の歩合制度によって変わります。自分の勤務形態・目標売上に近い金額を知りたい場合は、下記のシミュレーターで確認するのが確実です。
東京の大手タクシー会社5社に関するよくある質問(FAQ)
Q. 東京のタクシー会社で一番稼げるのはどこですか?
公式に歩合率を明記しているのは日本交通(62%)で、給与保証や専用乗り場・GO配車の強みからブランド最大手として稼ぎやすい環境が整っています。ただし他の4社も上位ドライバーは年収700〜900万円を達成しており、実際の収入は本人の営業スタイル・配属営業所・勤務形態で大きく変わります。歩合率だけでなく給与保証・配車アプリ・営業エリアを総合して比較することが重要です。
Q. 東京の大手タクシー会社の歩合率はどのくらいですか?
公式求人ページで歩合率を数値公開しているのは日本交通(62%)とグリーンキャブ(歩合60%以上・都内最高歩合と表記)です。国際自動車・大和自動車交通・日の丸交通は公式に歩合率の数値を公開しておらず、月給や給与保証で待遇を提示しています。歩合率は同じ会社でも勤務形態で実質の還元率が変わるため、面接時に「全売上に対してか、足切り超過分のみか」を必ず確認してください。
Q. 未経験でも東京の大手タクシー会社に入社できますか?
できます。今回紹介した5社はいずれも未経験者を積極採用しており、日本交通は入社の約98%、グリーンキャブは約95%が未経験スタートです。二種免許の取得費用は各社とも会社負担が一般的で、研修期間中も日給(1万円前後)が支給されます。さらに各社が半年〜1年の給与保証制度を設けているため、収入が不安定になりやすい入社直後も安心して営業スキルを習得できます。
Q. 給与保証が一番手厚いのはどの会社ですか?
給与保証の期間が長いのはグリーンキャブ・大和自動車交通・日の丸交通で、いずれも12ヶ月の保証制度があります。日の丸交通は月30万円×12ヶ月、大和自動車交通は特別武三交通圏で35万円×8ヶ月+30万円×4ヶ月(年収400万円相当)、グリーンキャブは38万円×6ヶ月+32万円×12ヶ月まで(超過分支給)です。ただし保証額・条件は営業所や勤務形態で異なるため、応募前に各社の公式求人ページと面接で最新条件を確認してください。
Q. 2026年4月の運賃改定で収入はどう変わりますか?
東京特別区・武三地区では2026年4月下旬から改定率10.14%の運賃改定が実施されました。乗車件数・走行距離が同程度で推移した場合、月間売上50万円のドライバーは約5万円増の55万円が目安となり、歩合率60%換算で月収ベース約3万円の増加となります。実際の増加額は乗務スタイルや会社の歩合制度によって異なるため、収入シミュレーターで自分の条件に近い金額を確認することをおすすめします。
このほかの疑問は、タクシー転職よくある質問20選でまとめて確認できます。
まとめ|東京大手5社は「4軸」で自分に合う会社を選ぶ
東京の大手タクシー会社5社は、それぞれに明確な強みがあります。ブランドと配車力で高収入を狙うなら日本交通、東証上場の安定とAI支援なら大和自動車交通、法人・空港の高単価需要なら国際自動車、1年間の給与保証と社員寮で安心スタートしたいならグリーンキャブ、マイペースな月11乗務と多様な働き方なら日の丸交通が候補になります。
大切なのは、歩合率という一つの数字だけで判断せず、「歩合率・配車アプリ・給与保証・営業エリア」の4軸で総合的に比較することです。2026年4月の運賃改定で収入環境が改善している今は、東京でタクシー転職を検討するタイミングとしても有利といえます。まずは自分の希望条件に近い求人を、無料相談で確認してみてください。
※本記事の歩合率・給与・給与保証などの待遇情報は、2026年7月時点で各社公式求人ページ・企業公式サイトで確認できた内容にもとづく参考値です。歩合率が「非公開」の会社について数値を断定することは避けています。実際の条件は営業所・勤務形態・応募時期・個人の営業成績によって変動するため、応募の際は必ず各社公式の求人情報および面接で最新情報をご確認ください。最終更新日:2026年7月12日

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